厚生労働省は、2025年、令和7年度分の公的年金支給額を前年度より1.9%増額する方向で調整に入りました。
年末の予算編成で詳細を詰め、年明け2025年1月には決定、公示されて4月分からの改定、6月支給分からの
引き上げとなります。
5月ごろから年金額改定通知書が手元に届きます。
個別にいくら引き上げられたのかは、そちらでご確認ください。
「から」って言ったのは今年度の引き上げのお話をさせていただいた動画を見ていただくとよくわかると思います
が、結構ぎりぎりでしか届きません。
4月から引き揚げで、6月支給分から受け取れるに年金額改定通知書は5月から6月にかけて送付されること
になります。
公示はされますが、自分は実際どれだけ上がるのか、具体的な数字は年金額改定通知書が届かないと
わからないので、本当に引き上げられるのか心配になりますよね。
ねんきんネットを使うともう少し早くに確認することができます。
まだ受給年齢に達していない方も先の年金受給額が改定されますのでご確認ください。
さて、公的年金は賃金や物価の変動を踏まえて毎年度改定されます。
今回の改定は、引き上げ率が1.9%増額での調整となっています。
厚生労働省は改定の基準になる近年の賃金上昇率を2.3%、2024年の物価上昇率を2.7%と見込んでいます。
この2つを比べて物価上昇率が大きい場合は賃金上昇率を改定規準にすることになっています。
ですので、本来なら2.3%の引き上げとなるべきところなのですが、年金財政が安定するまでの処置として
「マクロ経済スライド」と呼ばれる抑制の仕組みが2004年度より導入されていて、それにより1.9%の引き上げにとどまることになります。
ですので、現役世代の賃金上昇率から考えると実質0.4%目減りすることになります。マクロ経済スライドの
適用は2004年の導入以来6回目、3年連続となります。
引き上げはうれしいですけど、基準にする賃金も上がっているし、物価はさらに上がっているのに、
マクロ経済スライドで抑制された数字しか上がらないなんて、なんか、今一つ納得いきませんよね。
しかも3年連続。
3年でどれだけ差がついてんねんってことですよね。
では具体的に一体どのくらい引き上げられるのでしょうか。
自営業者やフリーターが入る国民年金の満額480か月納付したとして月額約1300円増の約69,300円。
会社員などが入る厚生年金で厚生労働省が基準とするモデル世帯、平均的な給与で40年間働いた夫と専業主婦
の家庭で、基礎年金部分も含めた総額4,400円増の約234,900円になる見通しです。
国民年金の満額や厚生年金のモデル家庭でこの数字ですから、実際はもっと少ない方の方が多いと思います。
年金の増えた分でちょっと贅沢できるとか旅行行けるとかのレベルからは程遠いですよね。
参考再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PLXvd5Ebg44JTFh-3YNdf79C9eSVytZ0ot
https://www.youtube.com/playlist?list=PLXvd5Ebg44JSp7YxHM2owNFD57lJqq9K8
https://www.youtube.com/playlist?list=PLXvd5Ebg44JSyxZfrfv7KbfPyM4zGzDtf