障がい者就労の現実

思いやり就労支援センターの松岡です。
障がい者の就活って、その大変さは、経験したものじゃないと
わからない事が沢山あります。

 

私自身、中途障がい者(下肢4級)で、障がいにより前職を
辞めざるを得なくなり、入院、手術、リハビリを経て、不安
いっぱいで社会復帰した経験があります。
何の資格も経験もなく、50歳ということもあって、10数社に
履歴書を送って面接にこぎつけたのは、半数もありませんでした。

 

その中で、障がい者の就労マッチイングサービスと関わることが出来
さらに、就労継続支援A型事業所で支援員として働くことで、求人側、
求職者側、その実践と支援の両面を体験してきました。

その中で学んだことは「企業は、障がい者を知らない」と言うことです。
障がい者枠で募集しているからと言って障がいを理解していると言う
ことではありません。
企業側は、おっかなびっくりで、どうしていいのか解らず解らないまま
求人を出していると言うのが現状です。

 

私の経験で、某大手製薬会社の事務職の面接を受けた時、人事担当の方に
案内され2階会議室で面接を受けたのですが、こういう質問がありました。
「仕事は、1階事務所ですが、入り口は2段ほどの階段になってますが、
大丈夫でしょうか。」
人事担当の方は、私の障がいに気を使っての質問でしょうが、この時点で、
入り口の2段の階段を登り、受付を済ませ、質問をした人事担当の方と
並んで、2階まで階段を登ったわけで、階段を登れるかどうかは、わかって
いることです。
本人を目の前にしても、障がいへの思い込みで話されているということです。

 

この事でも判るように、障がいへの思い込みが先に立ってしまっているので
能力があっても、書類選考で障がい種別や等級ではねられることになるのです。
では、どうすればいいのでしょうか?

 

今後、ここで、私の体験や、見聞きした実例を交えて、お話させていただこうと
思います。

 

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